お客さんとのカウンセリングの中で、20年以上前に、当時の友達に10万円お金を貸して返して貰えず、絶縁した話が出ました。
お金は友達の親御さんに返して貰ったそうですが、その友達とは仲良かったので、今どうしているのか考えることがよくあるそうです。
私はその話を聞いて、何でその友達が10万円が必要だったのか聞きました。
お客さんも、どうして10万円必要だったのかわからなかったそうです。
私は。何か金遣いが荒かったのか?ブランド品を買っていたのか?誰かに貢いでいた?とか、実家が貧しかったか?とか聞きましたが、そんなことはないと。
その後、お客さんが何かを思い出した様でした。
「そういえば、あの子マルチやっていた!」
私も「それだ!」と言いました。
多分マルチの在庫を大量に買わされて、お金に困っていたのでしょう。
その事がわかったら、お客さんの長年の疑問が解けてスッキリした様でした。
「あいつも大変だったんだな」と。
過去のトラウマや嫌だった事は、事実は変わらなくても、解釈は変わります。
こうやって過去の出来事を話し合う事によって、新たな視点が生まれ、癒しになる。
よく施術によってトラウマが無くなった、という方がいらっしゃいますが、厳密に言うと「感じられなくなった」が正しいと思います。
真の癒しは、起きた事の意味を再解釈して、自分にとって必要な出来事だったと思える様になる事だと思います。