昔、引きこもり気味の若い男性を施術していたことがあります。
その方がある日「同じような引きこもりで、友達になれそうな人いませんか?」と私に言いました。
当時の私は単純に、共感できる友達が欲しいのかな?と思いました。
でもよく考えるとおかしくて、以前その方の所に友達が来てくれてました。
つまり、友達がいるのに友達が欲しいと言った。
多分ですけど、その友達から距離をとられたんだろうと思います。
仲が良かった友達が去っていくのは、相当応えたのだろうと思います。
孤独は人を殺します。
精神的に、肉体的に。
まだ世界の狭い若い人なら、なおさらです。
友達ができる環境
特に若い人には、友達ができる環境にいて欲しいと思います。
例えば、大学。
同世代の若い人が同じところに、あれだけ大勢集まる機会はなかなかありません。
どんな人にも、1人くらい仲の良い友達ができるはずです。
私も未だに大学時代が一番楽しかったと思い返します。
軽音楽サークルでバンドを組み、そのメンバーたちと楽しい時間を過ごしました。
一生の思い出です。
音楽の楽しさを教えてくれたのも、その友達です。
友達から受ける刺激は、大きいですよね。
良い影響も受けるし、負けたくないという気持ちも出てくる。
友達とは、対等でありたいと願うものですよね。
だから、自分を磨かないといけない。
話を戻すと、
引きこもりになると、友達を無くし、新しい友達もできなくなるのです。
世界も閉じていきます。
負のサイクルに陥ります。
だから私は、起立性調節障害で来院している子どもたちには、
中学や高校は行かなくてもいいけど、大学には行った方が良いとおススメします。
友達ができるから。
そのために少しでも勉強はしておいた方が良いよと。
行ける大学を増やしたり、まあ友達も賢い方が良いからね、と。
そんな風に考えてます。