親が子に何かしてあげる時の心構え

当院では、起立性調節障害などの関係で、親子で来院される方が多いです。

それで親御さんの方から、よく相談されるのが、

「こういう病院に行った方がいいですか?」とか

「薬や鍼や漢方薬使った方がいいですか?」

など。

私はそれらを決める権限や立場ではないので、私の考えを伝えるだけに留めますが、これを言って来る親御さんの気持ちには、少し気を配ります。

ひょっとしたら、親御さん自身の不安感、焦り、罪悪感から逃れるために、それを言っている可能性があるからです。

子どもの病気を解決出来ない自分は、親失格だ、と思っているかも知れません。

子どもに責められている様な気持ちなのかも知れません。

ただ、こういう負の感情から行った子に対する援助は、うまく機能しなかった時に、思わず子どもを責めてしまう傾向になりかねません。

こんなに私が頑張っているのに、どうしてあなたは治らないの?と。

これでは、親子共々ストレスになります。

ですから、私が親御さんにお願いするのは、

内面を見て、

その言動が自分の不安などの気持ちから出てるのか?

それとも本心から役に立ちそうと思ったのか?

勿論、どちらかの気持ちが100%と言う事はなく、70対30とかあると思います。

出来るだけ、本心から役に立ちそうと思う事をしてあげましょう。

何でも良いです。

うまく行かなければ、止めて他の事をやれば良いだけですから。

あまり落ち込まないと思います。

親子のストレスも少ないと思います。

冷静でいられるので、良い解決法も見つけやすいです。

親御さんは、一度内面をを見て、本心はどうだろうとチェックしてみるのも良いと思います。