引きこもりについて

私は最近よくYouTubeで粋塾chを見ています。

粋塾は、引きこもりを更生させる施設なのですが、その引き出しの場面をドキュメンタリーで動画を上げています。

いろいろと共感する事が多いです。

当院でも

当院でも、引きこもりの方が来院された事は何人かあります。

引きこもりと言うのは状態なだけで、原因や程度は人それぞれで一括りに語る事は出来ません。

ただし、ある程度の傾向はあると思います。

引きこもりになる要素

快適な部屋

家を建てる時、子ども部屋を8帖くらい広くしようとすると、住宅メーカーの方が反対するそうです。

なぜなら、子どもが引きこもりになってしまうから。

住宅メーカーの方は、経験上そういう事を知っているのでしょうね。

環境が、人間を作る。

引きこもるには、引きこもれる快適な自分の部屋(縄張り、城)が無ければなりません。

本来、子どもにとって親の家は、自立して巣立って行くための仮住まいでなくてはならない。

居心地が悪いくらいが良いのです。

肥大化するエゴ

個人の意志を尊重する現代の風潮によって、「今いる自分」=「究極の自分」になってるのだと思います。

意志が尊重されるという事は、自分が主であり、周りが召使いであるという誤った認識を作り出してしまう可能性があります。

主である自分にとって都合の良い物事を選択し、思い通りにならない物事を排除する。

実体はまだ未熟なのに、自分が完成した存在だと誤解したままで、成長出来なくなった人。

自由にも負の側面があり、強制にも有用な面があると思います。

先天的な傾向

自閉的な性格や、感覚過敏が多い様に思います。

一つの事に異常にこだわったり、小さな事にこだわったり、偏りがあります。

引きこもりを理解する意味

引きこもりを解決する事は、自分の意志で引きこもっている以上、とても難しいと思います。

ただ、引きこもりを理解する試みは、有用であると思います。

人間と社会の関わり方や在り方に対して、彼らを通して何かヒントを得られる様な気がします。